■はやぶさ2観測に向けたMX-HD用サポートソフトウェア「TrackCraft」提供を開始

いよいよ、はやぶさ2 が地球に贈り物を届けに帰ってきます。

五藤テレスコープでは、日本惑星協会による「はやぶさ2 おかえり!2020 共同観測キャンペーン」に合わせ、
MX-HDユーザーに向けて、本日より専用サイトにてダウンロードしていただけるようになりました。


              ●2020年11月27日 更新
はやぶさ2もウーメラに向けた軌道修正TCM-3が行われ、11月末から12月初めころには観測に必要な情報
が配信されるのではないかと思います。また、すばる望遠鏡による観測結果からも予測と同等の明るさが見込
めそうです。キャンペーンに参加される皆さんの観測の成功を願っています。


また、はやぶさ2の明るさについては、r等級で予測値より0.2等暗い感じですので、十分に観測が可能と思います。
露出1〜4秒程度で最終的には動画に仕立てるつもりで撮影するとよろしいかも知れません。




当日、はやぶさ2が明るくなる23h以降の移動量は大きく、35mmフルサイズのカメラと焦点距離640mm
の組み合わせで100秒間追尾を行った場合、下の画像のように時間を追うごとに恒星は長い軌跡を描くよう
になります(星野は異なります)。







「TrackCraft」は、MX-HDの持つ移動天体追尾機能を利用したサポートソフトウェアで、追尾速度を
シーケンス通り自動的に変化させることがでます。天体の移動量が大きくなっても、ユーザーは追尾に
一生懸命になる必要はなく、観測に集中できます。移動天体追尾機能は、すでに月や太陽など移動速度
が恒星と異なる天体を追尾する場合に用いられているもので、追尾速度を非常に精密かつ正確に調整
することができます。

なお、同キャンペーンの観測地点登録申し込み期間が11月20日(金)までとなっております。観測を
される方は、忘れず登録をなさってください。


■関連リンク
 MX-HD
はやぶさ2 おかえり!2020 共同観測キャンペーン